SOLO Co., Ltd.代表/アートディレクターの綱川 裕一です。弊社はランディングの考え方を軸にCI・VI開発、グラフィック、WEB、プロダクト、映像などにおいて、コンセプト立案からデザインワークまで幅広く行うデザイン会社になります。クライアントや地域と真摯に向き合い、問題を分解し本質を捉え、誰もが分かりやすい言葉で軸(コンセプト)を構築します。点の仕事も線から面と多角的に考え常にブランディングを行う姿勢で取り組んでいます。そこに住む人や場所に根付き、文化になるようなクリエイティブの価値を目指しています。
< 3COINS HARAJUKU FLAGSHIP STORE >
一番記憶に残る代表的な成果や経験!
生活雑貨を取り扱う雑貨店『3COINS HARAJUKU FLAGSHIP STORE』の立ち上げにおけるアートディレクション/デザインの担当です。クライアントと一からコンセプト、キーワードを考え、ビジュアライズしポスターや冊子からWEBサイトや館内ピクトグラム、POPまでさまざまな展開を行いました。海で行うメインビジュアルの撮影では夜に東京から静岡までチームで移動し到着が深夜に。そのまま深夜の真っ暗な海に被写体や撮影機材をみんなで運び出し、日の出を待ちながらベストショットを狙いました。今までで一番ハードな撮影でした笑
作業過程が知りたく存じます。自分だけのデザインプロセスがございましたら、お聞きしたいと思います。
まずは問題を分かりやすい言葉に置き換えながら曖昧な部分を無くしていきます。次にターゲットとそこで行われる活動、そしてゆくゆくどの様な成長を遂げていきたいかのビジョンを同じように分かりやすい言葉に置き換えながら紡いでいきアイディアを練っていきます。決してグラフィックやwebで解決!のように手法を決めつけず何が一番良い手法かを考えるようにしています。
一番尊敬するデザイナーはどなたでしょうか?どのような影響をお受けいたしましたか?
亀倉雄策さんですオリンピックポスターをはじめとした普遍的で研ぎ澄まされたデザインはとてもシンボリックで力強く美術学生時代からとても好きで尊敬しているデザイナーさんです。色褪せないメッセージ性と普遍的であるデザインは僕自身のクリエイティブにおいて『このデザインは時代が変わっても良いものか?』という一つの指針としてあり続けています。
10年後、デザイン市場はどのように変わるのでしょうか? 個人的にどういうご準備をしているのかお聞きしたいと思います。
デザイン=思考。デザインというものが専門職のものではなく一般的になっていると思います。テクノロジーの成長でプロとアマの技術的な差が無くなる中でプロとしての思考(経験)の重要性がより際立ってくるかなと思います。思考の成長は常に。人やクリエイティブと寄り添い、楽しみ、活動的でなければ止まってしまいます。また、『ダサかわいい』のような人間が感じる不完全なモノへの愛情や興味は時代が変われど普遍的な感情だと思いますので、その情緒あふれるその感情/感覚をクリエイティヴに変換する力が必要かなと思います。
デザイナーとして自分だけの哲学や信念などはございますか? そして今後のビジョンは?
前のお話と重なりますが解決する手法に捉われずその人、場所、組織にとって何が一番良い手法かを考える柔軟性です。生まれ育った東京東村山市の人や場所と寄り添い多角的に地方創生を行っていけたらと考えております。そこで培った経験をもとに広げていき様々な場所で人が生き生きと生活できる文化を創るお手伝いができたら嬉しいです。
デザインソリインタビューをご希望の方は、
下記のメールに簡単な自己紹介を送ってください。
SORI@DESIGNSORI.COM